中国版 InstagramとAmazon の結合?
ローンチ当初は、「世界中の良いモノが見つかる」というコンセプトを掲げていた小紅書(RED)は、月間アクティブユーザー数が3億人を突破し、「Weibo」や「WeChat」を大きく抜き去り、中国5大プラットフォームのTOPとして急成長を遂げています。
小紅書(RED)の人気の勢いは、日に日に増しています。小紅書(RED)は、Instagramのように衣食住すべての日常生活にまつわる口コミ投稿(UGC)型のSNSでありながら、直接商品を購入することができるEC機能も備えており、中国版InstagramとAmazonの結合とも言われています。
更には近年中国のEC消費において大きな割合を占めるライブコマースも対応しており、認知度向上などの間接的なマーケティング効果だけでなく、直接的な購買行動までも期待することができます。
中国消費者の情報検索のツールとして、長らく検索エンジン市場のTOPであった「百度」から、REDへ明らかにシフトをしていて、SNSとしての利用だけでなく、情報を検索するツールとしても利用されています。
小紅書(RED)は中国で2億人以上のユーザーを持ち、特に訪日旅行を計画する中国人にとって最も信頼される情報源となっています。日本のLINEと同等の普及率を誇り、インバウンドマーケティングには欠かせないプラットフォームです。
日に日に高まるRED(小紅書)の重要性
日本最大級の在日中国人コミュニティであるBoJapan(ボージャパン)の調査によると、2024年に「RED(小紅書)」を通じて日本の観光情報や商品情報を収集する手段として、RED(小紅書)が最も活用されていることが発表されています。
なお、この調査の前提は「在日中国人が中国人を日本にアテンドする際に利用しているSNS」ではありますが、RED(小紅書)が中国人消費者にとって大事な情報収集ツールであることは間違いないと言えます。
中国現地の中国人の行動を見ると、国際情報の収集の際にYoutubeやインスタグラムを見ることはあっても、商品購入や旅行に関してはRED(小紅書)で情報収集する人が多いように感じます。
いずれにしても、RED(小紅書)は、訪日観光や越境ECを目指す企業にとって重要なツールと言えます。
実際に、資生堂やユニクロなどの日本ブランドは、RED(小紅書)を活用したターゲット層へのアプローチを成功させています。